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#103
坐禅会有志
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興禅大燈国師遺戒(こうぜんだいとうこくしゆいかい)
汝等諸人(なんじらしょにん)
此山中(このさんちゅう)に来(きたっ)て道(どう)の為(ため)に頭(こうべ)を聚(あつむ)む
衣食(えじき)の為(ため)にすること莫(なか)れ
肩(かた)あって着(き)ずということなく
口(くち)あって食(くら)わずということなし
只須(ただすべか)らく十二時中(じゅうにじちゅう)
無理会(むりえ)の処(ところ)に向(むか)って
究来(きわめきた)り究去(きわめさ)るべし
光陰箭(こういんや)の如(ごと)し
謹(つつし)んで雑用心(ぞうようじん)すること莫(なか)れ
看取(かんしゅ)せよ 看取(かんしゅ)せよ
老僧行脚(ろうそうあんぎゃ)の後(のち)
或(あるい)は寺門繁興(じもんはんこう)
仏閣経巻(ぶっかくきょうかん)金銀(きんぎん)を鏤(ちりば)め
多衆閙熱(たしゅにょうねつ)或(あるい)は誦経諷咒(じゅきょうふうじゅ)
長坐不臥(ちょうざふが) 一食卯齊(いちじきぼうさい)
六時行道(ろくじぎょうどう)
直饒(たとい)恁麼(いんも)にし去(さ)ると雖(いえど)も
仏祖不伝(ぶっそふでん)の妙道(みょうどう)を以(もっ)て胸間(きょうかん)に掛在(かざい)せずんば
忽(たちま)ち因果(いんが)を撥無(はつむ)し真風地(しんふうち)に墜(お)つ
併是(みなこれ)邪魔(じゃま)の種族(しゅぞく)なり
老僧(ろうそう)世(よ)を去(さ)ること久(ひさ)しくとも
兒孫(じそん)と称(しょう)することを許(ゆる)さじ
或(あるい)は一人(いちにん)あり野外(やがい)に綿絶(めんぜつ)し
一把茅底(いっぱぼうてい)折脚鐺内(せっきゃくしょうない)に野菜根(やさいこん)を煮(に)て喫(きっ)して日(ひ)を過(すご)すとも
専一(せんいつ)に己自(こじ)を究明(きゅうめい)する底(てい)は
老僧(ろうそう)と日々(にちにち)相見(しょうけん)報恩底(ほうおんてい)の人(ひと)なり
誰(たれ)か敢(あえ)て軽忽(きょうこつ)せんや
勉旋(べんせん) 勉旋(べんせん)
2024年01月14日 (日) 10時54分

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